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RC造における吹き付けアスベストの使用目的を解説!〔富山のアスベスト除去会社ブログ〕
2025.6.6
こんにちは~!富山のアスベスト解体工事会社エイキ(EIKI Inc.)です!
吹き付けアスベスト(石綿)は、1~3あるアスベスト飛散レベルの中で最も飛散しやすいレベル1に分類される建材です。
鉄骨造の天井によく使用されるこの吹き付けアスベスト。実は鉄骨造以外にも使用されていたケースがあります。
そこで今回は、鉄筋コンクリート造(RC造)の吹き付けアスベストについて解説していきたいと思います!
吹き付けアスベストとは
吹き付けアスベストとは、アスベストとセメントを混ぜて吹き付けられた吹き付け材です。
耐熱性・耐火性に優れた吹き付けアスベストは、熱に弱い鉄骨と相性が良い為、断熱材・耐火材として多くの鉄骨造に使用されていました。
鉄骨造に施工された吹き付けアスベスト。
吹き付けられた吹き付けアスベストは、表面がもこもことした綿状になっています。
崩れやすく脆い為、物理的な要因はもちろん、経年劣化によって剥落する事も少なくありません。
一部が剥落した天井の吹き付けアスベスト。
なお、アスベスト製品は2006年に製造・使用が禁止となっているので、現在、吹き付けアスベストが新たに使用される事はありません。
また、吹き付けアスベスト自体は1975年に使用禁止となり、アスベスト含有吹き付け材(ロックウール・バーミキュライト等)は1989年に使用中止となっています。
吹き付けアスベストについてより詳しい解説はこちら↓
鉄筋コンクリート造にも吹き付けアスベスト
そして、吹き付けアスベストは鉄骨造以外にも、実は鉄筋コンクリート造の天井に使用されていた事がありました。
鉄筋コンクリート造の天井に使用された吹き付けアスベスト。
ですが、元々火に強いはずの鉄筋コンクリートに、耐火材の吹き付けアスベストが使用されている理由とは・・・?
以下で詳しく解説していきたいと思います。
1.吸音性を高める
鉄筋コンクリート造に吹き付けアスベストが使用される理由の一つとして、吸音性の向上があげられます。
鉄筋コンクリート造は音を遮る”遮音性”に優れている反面、音を吸収する”吸音性”はあまりよくありません。
これはつまり、音が反響しやすくなるという事です。(浴室のように音が響く。)
対して吹き付けアスベストは吸音性に優れています。
この事から、低い吸音性を補ってくれる吹き付けアスベストは、鉄筋コンクリート造と相性が良いのです。
2.結露防止
二つ目の理由は結露防止です。
結露とは、空気中の水分が冷やされる事で水滴となる現象です。
コンクリートは熱伝導率が高いので、外気温が低いと冷えやすくなります。
そこへ室内の暖かい空気がコンクリートの表面に触れると、空気中の水分が冷やされて結露が発生してしまうのです。
そして、吹き付けアスベストはこの結露を防止する目的で使用されます。
断熱材としての役割を活かし、冷えたコンクリートの熱を室内からシャットアウト。これにより室内の暖かい空気は冷やされる事もなく、結露が発生しないようになります。
以上の事から、鉄筋コンクリート造は鉄骨造とは少々異なる目的で吹き付けアスベストが使用されていました。
鉄骨造と鉄筋コンクリート造は吹き付け材にご注意を!
上述の通り、吹き付けアスベストは鉄骨造に多く使用されてきた一方、鉄筋コンクリート造にも使用されているケースがわずかにありました。
その為、アスベストの使用禁止前に建てられた鉄筋コンクリート造は注意が必要です。
もしも古い鉄筋コンクリート造に吹き付けが施工されており、アスベストなのか不安な場合は鉄筋コンクリート造の築年数をチェックし、アスベスト調査業者に依頼しますと安心です。
富山のアスベスト解体工事会社のエイキでは、吹き付けアスベストの調査・除去を行っておりますのでお気軽にご相談ください!
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