こんにちは。

利用者です。

 

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「コロナウイルス」の「コロナ」の由来は、
電子顕微鏡でコロナウイルスを見ると、膜に覆われた表面に突起のようなものが出ているのが見えるそうでが、この突起が王冠(ギリシャ語でコロナ)や太陽の光冠(コロナ)のように見えることから、「コロナウイルス」という名前が付いたそうです。(参考→朝日新聞DIGITAL2020年3月22日 10時00分)

 

 

さて、コロナ禍の昨今、視覚に障害を持つ方々が外出時に困っていらっしゃるそうです。

なぜでしょうか?

(目次)

1.視覚障がい者が困っている現状

2.慣れ親しんでいるスーパーでも困難が、、、

3.お手伝いできること

4.富山就労継続支援A型事業所 コラーレ富山

 

 1.視覚障がい者が困っている現状

視覚障がい者は、特に外出時は、嗅覚・聴覚・手触りを駆使して情報を得ています。
この情報を頭の中で組み立て直して、世界を見ていらっしゃのかもしれません。

しかし、コロナ禍のために環境が変化し、嗅覚・聴覚・手触りを利用するのが困難になりました。

例えば、道路で今の自身の場所を知るとき、今まででしたら、食料店からの匂いや道を歩く通勤・通学者の足音が役立っていたそうです。

ところが、営業自粛・外出自粛により、聞こえる音や香りに変化が生じてしまい、自身の位置が分かりにくくなったのです。

お店が通気をよくするためにドアを開けっぱなしにすることで、ドアの開閉音に頼れなくて入口が分かりにくくなりました。

さらにマスクの着用で嗅覚が鈍る方もいますし、顔から感じ取る風や壁が迫る感覚が得られません。
結果として、安全に生活するために必要だった情報量が減ったのです。

中には、他者への迷惑を心配して外出を極度に控え、孤独に陥る方もいらっしゃるとのことです。

 

2.慣れ親しんでいるスーパーでも困難が、、、

 

慣れ親しんできた場所や場面でも困難があります。

 

例えば、スーパーで買い物をする際も、こんな不便があるそうです。

・入り口の消毒液の位置が分からない。

・レジ待ちで他のお客さんと距離を取るとき、床に貼ってあるテープの位置が分からない。

・今までは商品に触れて手の感触で大きさや新鮮さを確認できていたが、物との接触を嫌う風潮があるために遠慮してしまう。

・困った時は周囲の人に支援を求めてきたが、ソーシャルディスタンスを保つ風潮のため、声をかけづらい。

 

3.お手伝いできること

 

新聞と役所のサイトを引用します。

 

コロナ禍で人と人との接触が避けられるようになった。

武井さんは「声を掛けてくれる人が減った。嫌がられたくないと助けを求めるのをためらう視覚障害者もいる。3分くらいの相談なら、と思ってもらえれば」と話している。

引用→東京新聞Web:2020年12月1日 06時00分

 

感染拡大に伴い、「街中で声を掛けてくれる人が少なくなった」と須藤会長は感じている。
福祉事業所などが外出を支援する「同行援護」も、公共交通機関の利用や市町をまたいだ移動などは「断られることもある」と明かす。

困った時に助かるのが、近くにいる人の見守りや声掛けだ。同協会の加藤範義(かとうのりよし)副会長(74)は「白杖(はくじょう)を持っている人、盲導犬を連れている人などが困っていそうだと思ったら『何かお手伝いすることはありますか』と声を掛けてもらえたら」と話す。

引用→下野新聞SOON「触れぬ生活 不便増す コロナ禍の視覚障害者 「新様式」対応に戸惑い 4/3 10:15

 

視覚障害者がコロナ禍で不自由を強いられている状況は、日本盲導犬協会の調査からも浮かぶ。

協会が今年1~2月、盲導犬使用者230人(227人が回答)に「コロナ禍での外出時の困りごと」を複数回答可で尋ねたところ、「ソーシャルディスタンスがわかりづらい」が41%と突出していた。

次いで「周囲に手引きなどのサポートを頼みづらい」(22%)、「商品などを触るため、周囲の目が気になる」(21%)、「同行援護依頼回数が減った」(20%)と目立った。

引用→朝日新聞DIGITAL「コロナ禍で活動の範囲狭まる 視覚障害者の切なる願い」 岡本進

 

以下は、視覚以外の障害を持つ方々にも言及しているサイトです。

    【当事者の声】

  • お店に行ったとき、店員さんに腕を組むなどのサポートをお願いしていたが、頼みにくくなり、行きづらくなってしまった。(視覚障害)
  • レジに並ぶとき、床に位置の印があるようだがわからないので、ほかの人と近すぎたり、割り込みをしていないか不安になってしまう。(視覚障害)
  • つり銭のやりとりがトレーの上で行うようになって、どこにあるかわからず困った。一人で買い物ができなくなり、ヘルパーを頼むことが増えた(一人では出かけられなくなった)。(視覚障害)
  • みんなマスクをつけているので、口の動きが読み取れず、何を言っているのかわからない。情報がわからないので不安だ。(聴覚障害)
  • コロナや現在の状況を理解することが難しいので、友だちと一緒に出かけられなくなった。(知的障害)
  • マスクをつける理由がわからないので、つけてもすぐに外してしまう。マスクをつけられないので、外出を控えるようになった。(知的障害)
  • 外出を控えて、ずっと家にこもりっぱなしになってしまった。イライラしたり、生活リズムが崩れたりした。食欲も落ちてしまった。(知的障害・精神障害)

     

    【ともに暮らすために】

    コロナ禍の生活は不便なことが多いですが、障害のある方にとって、区民の皆様のちょっとした配慮が外出の負担を軽くすることなどにつながります。
    人と人との間隔をあけるなどの感染予防策をとりつつ、ご協力をお願いします。

    ・困っていそうな方を見かけたら、「なにに困っているか」、「手助けは必要か」などの声をかけてみてください。
    ・聞こえない方には、身振りや筆談などもこころがけてください。
    ・障害の特性上、マスクをつけられない方がいることをご理解ください。人と人との間隔をあけるなどの対応をお願いします。

     

    引用→練馬区サイト「新型コロナと障害者の暮らし」

     

 

接触・接近による支援を必要とする方もいます(盲ろう)

「盲ろう」とは、視覚と聴覚の両方に障害のある状態です。

視覚と聴覚それぞれの障害の程度によって、「まったく見えないし聴こえない」、「まったく見えないが少し聴こえる」、「少し見えて少し聴こえる」など状況は大きく異なります。

盲ろうの方は、手のひらに直接文字を書きコミュニケーションを取るなど、意思疎通や情報取得、移動など様々な点で人や物に接触・接近することを必要としていますが、新しい生活様式により3密を避けること  を求められる中、必要な支援を受けにくくなっています。

配慮をお願いしたいこと

マスクの着用や手指の消毒など基本的な感染症対策を取ったうえで、その方の状態に合わせた支援をお願いします。

また、接触・接近による支援を必要とする方がいるということにご理解をお願いします。

 

身体的距離を取ることが難しい方もいます(視覚障害、盲ろう)

視覚障害のある方の中には、人や物との距離をつかめず、適切な距離を取ることが難しい方もいます。

また、買い物の際には商品を手にとって確認することが必要な方もいます。

このように、身体的な距離を取れないことや物に触れることに対して心無いことを言われたり、消毒液や体温測定カメラの場所が分からなかったりするなどの困りごとがあります。

配慮をお願いしたいこと

困っている様子の方には、「何か困っていることはありませんか?」などとお声がけをお願いします。

また、可能な範囲で手引きをしたり周囲の情報を伝えたりするなどの支援をお願いします。

 

マスクで口元が見えず情報が伝わりにくいことがあります(聴覚障害、盲ろう)

聴覚に障害があり、聴こえない・聴こえにくい方は、相手の口の動きや顔の表情から話の内容を読み取ることが多いため、マスクを着けていると情報が伝わりにくくなっています。

また、感染防止対策としてビニールカーテンなどが使用されることにより、聴こえにくい方はさらに話が聴き取りにくくなることがあります。

聴こえない方は、マスクで口元が隠れていることで口の動きが見えないため、話しかけられているかどうかも分かりません。

配慮をお願いしたいこと

マスクを外せない場合には、筆談や身振り、指差しによる説明などの対応をお願いします。

 

感覚過敏のためマスクの着用が難しい方もいます(発達障害、知的障害など)

発達障害や知的障害のある方などの中には、外部の刺激に敏感なため、マスクなど肌に触れる物を着用することに苦痛を感じる方もいます。
マスクを着用していないことで、注意を受けたり冷たい視線を向けられたりするといった困りごとを抱えています。

配慮をお願いしたいこと

マスクの着用が難しい方もいることを知っていただき、十分な距離を取るなど、代わりの手段による柔軟な対応をお願いします。

 

会話を控えることが求められる場所でも、声を出してしまうことがあります(知的障害、発達障害など)

会話を控えることが求められている場所でも、障害特性により突然声を出してしまうこともあります。

配慮をお願いしたいこと

「障害特性により突然声を出してしまう方がいる」ということを理解することが、障害のある方の負担軽減につながります。

また、会話を控えることが求められる場所だということを、写真やイラストなどを使って分かりやすく具体的に示すなどの配慮をお願いします。

 

不安を強く感じやすい方もいます(知的障害、精神障害、発達障害のある方など)

精神障害、知的障害、発達障害のある方の中には、障害の特性によって感染症への不安をより敏感に感じる方もいます。

配慮をお願いしたいこと

困っている様子の方には、「何か困っていることはありませんか?」などのお声がけをお願いします。

また、ゆっくりと分かりやすい言葉で肯定的に説明することで、不安を軽減することができます。

 

引用→仙台市サイト「皆さんに知ってほしい「新しい生活様式」における障害のある方の困りごと」

 

「何かお手伝いできることはありますか?」と声掛けをいつもより多めにしたいと思います。

また、障害と困難な局面を少しでも想像/理解し、安心してくださる接し方に努めたいです。

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4.富山就労継続支援A型事業所 コラーレ富山

 

(法人名)
一般社団法人 eiki social work

(設立)
平成26年6月

(利用者数)
12名(令和2年4月末)

(事業所名)
就労継続支援A型事業所「コラーレ富山」

(事業所番号)
1610101550

(利用定員)
20名

(事業内容)
福祉サービス業
障がい者自立支援法におけるA型事業所

(サービス内容)
産業廃棄物の分別・各種工具等のメンテナンス・PC関連など

(所在地)
〒930-0996 富山県富山市新庄本町3丁目1-13

(アクセス方法)
バス 向新庄口下車 徒歩3分

(電話番号)
076ー452ー3899

(FAX番号)
076ー452ー4025