こんにちは。

台風と低気圧が過ぎ、穏やかな秋となりました。

遠出をした際に駅の売店で新聞を買い、電車の中で読んでいましたら、外国人と日本語について書かれた記事に出会いましたのでご紹介します。

 

外国人の避難誘導の文面

 

観光などで日本を訪問する外国人は、9月の一カ月間だけで前年同月比 18.9%増の 228 万人だそうです。
日本政府観光局の統計)

1年間では、2千万人は超えそうですね。

一方、在留外国人数ですが、

・富山県内では約1万5千人です。(富山県庁サイトより)
・日本全体では約238万人です。(法務省サイトより)

日本語がうまくないまま観光などで日本に来られた外国人は
とくに地震や台風などの災害のときにどうしたらよいか困られることが多いと思います。

この現状に対応すべく、国も対策を考え始めたそうです。

以下、朝日新聞大阪本社10月30日朝刊(大阪本社14版)の一面記事から引用します。

・訪日外国人客が増える中、総務省消防庁は外国人に向けて避難を呼びかける際の文面を見直している。

災害時に「やさしい日本語」を使い、駅やホテル、競技場などで説明や誘導をしてもらう。

・来年3月までに指針を作り、全国の施設に取り組みを促す。

・米国の消防士や警察官らは平易な英語を使うよう日頃から訓練を受けているという。

・消防庁によると、来日1年の外国人が理解できる程度を目安とする。

・同庁は、12月までに留学生らが観光客役となる試行訓練を重ねて問題点を洗い出し、来年度から各施設に周知する。

外国人にわかりやすい日本語とは・・・・

 

記事によると、喋り方については、外国人が理解しやすく不安にならないように、次の点に注意すると良いそうです。

1.一文一文を短く区切って話す。

2.はっきりとゆっくり話す。

3.不安に寄り添い、一方通行にならないように配慮する。

 

具体的には・・・・分かりやすい言葉に言い換える。

・「広い範囲で地震がありました」→「大きい地震がありました」

・「重体の人はいませんか」→「命が危ない人はいませんか」

・「危険」→「危ない」

・「消火する」→「火を消す」

・「避難所」→「逃げるところ」


(このような言葉遣いは、)
「混乱時は日本人にとっても分かりやすいという利点もある。」と書いてありました。

この観点は、年配者・子供・障害を持つ方にとっても、大切な示唆だと思いました。

いわゆる「ユニバーサルデザイン」の言葉版ともいえそうです

「ユニバーサルデザイン」についてのブログは、→こちらをクリック!

 

なお、37面には、大分県別府市と京都府京都市の具体的な取り組みついての記事が載っていましたので、それぞれを略して書いてみます。

別府:福井悠介記者の記事から要約】

2016年4月未明、熊本地震で震度6弱の揺れに襲われた別府市。

市総合体育館に津波を心配した留学生約300人が続々と集まってきた。

「津波が来る」という誤った情報がフェイスブックで留学生に広まっていた。

なぜか?

「津波は来ません」と知らせる広報車の「津波」という単語だけを聞き取って、「津波が来る」と勘違いしたそうだ。

別府市は誤った情報が拡散した経験から、「正確な情報発信」を第一課題とし、情報の多言語対策に乗り出した。

地震の翌日には災害情報を伝える掲示板をフェイスブックに開設。

日本語に、英語・中国語・韓国語を添えて、台風接近情報・避難所開設情報を流した。

2016年11月には、「多言語支援センター」の仕組みを立ち上げた。

京都:辻村周次郎記者の記事から要約】

観光地として人気が高い伏見稲荷大社で2016年10月、京都市と地元商店会などが合同で避難誘導訓練を行った。

誘導用のプラカードは、日本語のほか、初めて英語・中国語・韓国語を加えた。

簡単な文章にしてあり、京都市の担当者は「一目でわかるので、落ち着いて行動してほしい」と話す。

1年間に京都市内に宿泊した外国人旅行者は過去最高の318万人。

災害が起きたら神社駐車場など50カ所の「緊急避難広場」へ誘導し、人を分散させることを目指している。

しかし、日本語がわからない旅行者を円滑に誘導できるかが課題だ。
そのため、京都市は2014年にインターネット上に帰宅困難者向けの帰宅支援サイトを開設した。

余震の恐ろしさなどをイラストで掲載し、3カ国語にも対応させ、GPSを利用して最寄りの広場の情報を得られるようにした。

今後は訓練を通じ、市民と連携を深めながら伝達方法を改良していく方針だ。

 

 

分かりやすい日本語とは何か、外国人に情報を正しく伝えるにはどうしたらよいかを考えた一日でした。

 

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富山の就労継続支援A型 エイキソーシャルワーク(コラーレ富山)

 

(法人名)
一般社団法人 eiki social work

(設立)
平成26年6月

(利用者数)
12名(令和2年4月末)

(事業所名)
就労継続支援A型事業所「コラーレ富山」

(事業所番号)
1610101550

(利用定員)
20名

(事業内容)
福祉サービス業
障がい者自立支援法におけるA型事業所

(サービス内容)
産業廃棄物の分別・各種工具等のメンテナンス・PC関連など

(所在地)
〒930-0996 富山県富山市新庄本町3丁目1-13

(アクセス方法)
バス 向新庄口下車 徒歩3分

(電話番号)
076ー452ー3899

(FAX番号)
076ー452ー4025