不動産ミニ知識 2 ~解体更地渡し(かいたい さらち わたし)という売り方~
こんにちは。
以前、こんなことがありました。
掛け軸と屏風が家にありました。
古そうなものなので、高価な値段で骨董屋に引き取ってもらえるのではないかと思ったのですが、表装がボロボロでした。
そこで、まずは表具屋さんで表具をしてもらったのです。
表具というのは手仕事ですから、結構な表具代金を支払いました。
そして、骨董屋に、立派に表具した掛け軸と屏風を持っていきましたら、
表具代金程度の値段でしか買い取れないとのこと。
これには、がっかりしました。
骨董屋で買取価格を最初に聞いてから、その価格以下の表具を依頼すれば良かったと後悔しましたが、後の祭りです。
なお、古くてボロボロな表装であっても、その古さにこそ価値があるので、表装替えをしないほうが良いというケースもあるそうです。
骨董の世界は奥が深いですね。
古家を解体するかどうか悩むとき
皆さんは、こんな悩みを持たれたことはありませんか?
空き家があるがやけどぉ、なーん使わんから、いらんがやちゃ。
固定資産税がかかるだけやから手放したいがやけどぉー、
こんな古い家にぃ住まれんから、空き家つきやったら、どうせ誰も買ってくれんちゃ。
解体け?
こんなもん解体しとったら、解体代かかるやろー。
思うがやけど、土地の売り代より解体代の方が高かったら、
なんのためにぃ解体したがか分からんよーなるしよおっ。
それに、解体したはいいわ、誰も土地を買うてくれんかったら、解体代だけ無駄になるやろ?
ほんとに困っとんがやちゃ。
あんた、どうにかならんけえ?
「はい、そやねえ、ごもっともなお悩みやと思いますちゃ。
どうにかしてぇ差し上げたいちゃ」。
(呉東出身の私の言葉で書きました。呉西の方、全国の方、文章がわかりにくかったらすみません)
解体更地渡し(かいたいさらちわたし)とは?
このようなお悩みをお持ちの方に、「解体更地渡し」という方法をご紹介したいと思います。
1.まずは、古家を解体しないまま、売買仲介契約を不動産会社と交わします。
2.次に不動産会社が買主を探し、買主がいらっしゃった場合だけ解体会社に発注し、古家を解体します。
この方法ですと、買主がいらっしゃらなかった場合は解体しませんから、解体代金が無駄にはなりません。
例えば、まずは物件が更地だったとしたらと仮定します。
売り主さまが、更地としての売値として400万円をご希望されたとします。そして、古家の解体見積もり額が100万円だったとします。
この場合、不動産会社は次のように広告を出します。
「売地価格400万円。解体更地渡しとしますから、古家の解体費ご不要です」。
買い手が見つかった場合、すぐに解体会社に古家解体を依頼します。
売り主さまは、400万円から解体費用の100万円と不動産会社の諸費用を引いた額をご入手なさることとなります。
買主がすぐに見つからなかったときは、古家を解体しませんから解体費は発生しません。
買主が見つかった段階で、古家を解体するからです。
このため、「最初に解体代金がかかったのに、物件が売れなくて解体代金が無駄になった」という事態が生じないのです。
物件が売れたときのみ、解体代金と不動産会社への諸費用が生じることとなります。
エイキ不動産の強みは、自社が解体部門と便利屋部門を持っていることです
エイキ不動産は、解体部門と便利屋部門を持っています。
これは、売り主さまにとって便利なことと思います。
ワンストップで、売買と家の片づけと解体の相談ができるからです。
古家付きの物件を売りたいけれども、売れるかどうか分からないうちに解体をしたくない方は、
ぜひご相談ください。
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