2017.06.02
防音性や防火性に優れた断熱材「グラスウール」健康被害は大丈夫か?
アスベストによく似た素材で「グラスウール」というものがあります。
グラスウールは私たちの身近に多く使われており、
これが健康に被害を及ぼさないのかどうか気になるところ・・・。
今回はグラスウールとアスベストの違いと安全性についてご説明したいと思います。
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グラスウールとは?
グラスウールは、ガラスの繊維からできた綿状の素材です。
主に住宅の壁・天井・床・屋根の断熱材として広く用いられているほか、
防音性や防火性にも優れているので、工場や体育館にも使用されています。
それでいて、コストパフォーマンスが高く
施工時に取り扱い易い点からも理想的な建築素材と言えます。
しかし素材のメリットや見た目が発がん性で問題のある
「アスベスト」と非常に似ているため
健康に被害がないか心配する人たちが多くいらっしゃいます。
※グラスウールについてのその他の詳細はwikipediaをご覧ください。
結論から言えばグラスウールは安全!
結論から言えばグラスウールはアスベストとは全く別物なので
健康的に被害を及ぼすことはありません。
まずは下の表をご覧ください。
「IARC」(国際がん研究機関)による調査では
「人に対する発がん性が分類できない」分類にグラスウールを含めています。
表を見てみると珈琲やピクルスなどの食品よりも安全であることが分かります。
また繊維の飛散も少なく、仮に吸い込んだとしても体外に排出されるので、
健康を害する可能性は殆どないとされています。
グラスウールとアスベストの違いについて
なぜグラスウールは安全なのか?
アスベストと何が違うのか?もう少し詳しく説明いたします。
その決定的な違いは原料と繊維の細かさの違いにあります。
アスベストは天然鉱物からなる非常に細かい結晶をほぐして作られるのに対し、
グラスウールはガラスを原料とする人口繊維からできています。
直径3ミクロン以下の天然繊維からなるアスベストは空気に浮遊しやすく、
吸い込むと肺の奥にある肺胞を突き破り蓄積していき、
やがて塵肺や中質性肺炎などの健康被害をもたらします。
一方グラスウールは繊維の太さが4~8ミクロンと太く一定なので
肺の奥には到達することもなく体外に排出されます。
こうした性質の違いがグラスウールが安全であると言える根拠となっています。
グラスウールの処分について
グラスウールは廃棄物の処理及び清掃に関する法律の
「ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず」に該当しており、
埋め立て等によって適切に処分されます。
他にもグラスウールはガラスが原料なので、
溶かして再びグラスウールとして再利用する事が可能だそうです。
どちらにせよ環境に影響を及ぼさないので安心です!
アスベストが疑われる場合は・・・
グラスウールが使用されている建物の解体等はもちろんですが、
エイキではアスベストも専門的に取り扱っております。
アスベストが疑われる場合はエイキまでご連絡ください。
相談・見積り等は無料です!
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