2024.02.16
壁や天井材の中のアスベスト（レベル３アスベスト）は比較的安全なのか？
こんにちは！富山市の株式会社エイキです
アスベストの世間でのイメージと言えば、「飛散すると危険」「吸ってしまうと危険」というものが大変強いです。
実際その通りで、人の髪の毛よりも細い繊維の危険物質が肺に入り込むといえば想像もしやすいと思います。
アスベストの危険度は粉じん発生の確率に比例します、つまり飛散しやすいタイプのアスベストほど除去工事の際、隔離作業や粉じん対策もより厳しいものになっていきます。
しかしアスベストにも様々な種類があり、その中には飛散のリスクが比較的低かったため、解体時や廃棄処分の直前に除去作業が行われるものも存在します。
今回は、そんな建材含有タイプのアスベストについて振り返っていきたいと思います。
建材含有アスベストは危険？
アスベストにもそれぞれの危険度や、段階があり、それはレベル１～３によって振り分けられます。
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その中でも最も危険度が低いとされるのがレベル3アスベストで、主に建材に含有されているタイプのアスベストです。
危険（発じん性）が最も低いレベル３に分類される理由は、アスベストが建材成形の段階で完全に同化しているため、建材そのものが崩れるような状況でないと、アスベスト粉じんが飛散することがほぼないからです。
しかし災害による建物の倒壊や、何の対策もないまま解体を行った場合にアスベスト粉じんが飛散する危険がありますので、他のアスベストと比較してまだ安全というだけであり、危険物質が含まれているという事実は変わらず、飛散のリスクも０ではありません。
廃棄処分の際にアスベスト除去解体が必要
レベル１～２アスベストが、アスベスト使用部分のみを分離して除去することもできることに対して、レベル３アスベスト（建材含有タイプのもの）は建材に完全に含有されているので、アスベスト部分のみを取り除くということ自体が不可能です。
よって、建材を廃棄処分する際にアスベスト除去解体工事が必要になります。
普通の解体工事と異なる点としては、工事前に現場の隔離作業を行うことや作業員が防塵マスクや防護服を着用する、粉じん発生を抑える薬剤を準備するといった安全対策を行った上で工事が行われることです。
また、アスベストがあると知らないまま解体作業を行うことがないよう、解体前のアスベスト点検が現在では義務化されています。
このように年々、国のアスベスト対策も進んでいます。
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