「再生アート(廃棄物アート)」 その3 ~物質の群れ 『はく奪された意味』~

こんにちは。

富山県NO.1のアスベスト解体工事における実績、技術力を誇る有限会社エイキです!!    

 

 

今回は、「物そのもの」と「人間が物に与える意味」をテーマにブログを書きます。

 

 

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解体された建物から搬出された物質。

これらをエイキのヤードで、材質ごとに分別しています。
作業するのは、エイキソーシャルワークの分別班8名。

今回は、これら、分別された物資の写真を載せます。

一つずつならば印象薄い物質が、たくさん集まると静かに自らを主張しているように感じました。

 

 

 

捨てられ、集まり、再生される物質たち

 

木材、ガラス、スプリング、ペットボトル。
順に写真をご覧ください。

それぞれに「草(植物)」を入れて撮りました。

写真の中の小さな草を見つけられるでしょうか?

 

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その中で、草だけが

 

 

前掲写真のアップ写真を載せます。

この草、エイキ本社の門の脇に生えていたものです。

 

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集まりとは?

 

同じ物質を集めて作品にした芸術家に、アルマンがいます。
2005年10月22日に亡くなったフランス人です(本名、アルマン・フェルナンデス Armand Pierre Fernandez)。

次の2枚をご覧願います。

 

(左・出典:https://www.ab-road.net/europe/france/paris/guide/05135.html)

(右・出典:http://china.org.cn/travel/expo2010shanghai/2010-09/06/content_20887335.htm)

 

 

物が集合すると、本来の時計という「機能」・バイオリンという「機能」が剥奪されて、「物そのもの」を感じてしまいます。

先に挙げました、木材、ガラス、スプリング、ペットボトルの写真からも、「物そのもの」をお感じになられたかと思います。

アルマンの他の作品はこちらをクリック。

 

 

 

ベッドの解体

 

最後に、ベッドマットレスの写真を載せます。

一日のうちの3分の1、約8時間も身を預けているマットレスですが、こうやって見ると、単なる古びた「物質」としか見られなくなります。

この時に感じた「感覚の危うさ」をご紹介したく、マットレスの写真を載せた次第です。
身体を預けさせるという「機能」の意味が薄れ、「物が持つ本来の姿」を垣間見た思いがしました。

 

 

マットレスは、布、ウレタン、留め金、スプリングに分別します。
スプリングはバネの機能が生きていて収縮後の反発力が強く、バネ製造の技術力に驚きます。

最近は、ウレタンの形を工夫し、ウレタン自体にバネの役割を持たせた製品もあるそうです。

 

 

「再生アート」はシリーズです。ご覧いただけましたら幸いです。

1.再生アートをエイキが試作→クリック

2.分別世界を撮る→クリック

3.物質の群れ『剥奪された意味』→クリック(今回のブログ)

 

 

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